伝わる文章を書くために:「当たり前」を疑問視する

長く生きていると、「決まりきった事柄」が増えてきますよね。

カレーと言えばスパイス。

パソコンと言えばMac。

みそ汁と言えばあおさ。

コーヒーと言えばブラック。

これらは全て「私の当たり前」「私だけのルール」です。

私以外の人に尋ねたら、結果はこうなったりします。

カレーと言えばククレカレー。

パソコンと言えばDELL。

みそ汁と言えばじゃがいも。

コーヒーと言えば三角コーヒー。

認識は、人によって異なるもの。

なのに自分はあまりに長く「こうだ」と思ってきているので、「他人との認識は違うんだ」ということに気づけない場合があります。

すると、こんなことが起こったりします。

例えば、

キャンプ場でカレーを作るとき。

「なんでククレカレーなの?」

「え?むしろククレカレー以外何があるの?」

意見が食い違う。

例えば、

友達の買い物に付き合った時。

「え?DELL買うの?」

「何を買うと思ってたの!?」

意見が食い違う。

その結果どうなるかというと、「なんでそうなの?」と相手に疑問を抱くのです。

「なんで?」も何も、ただ単にお互いそういう風に暮らしてきただけ。

なのに、相手に疑問を抱いてしまう。

そんなことを考えても仕方がないのに、疑問を抱いてしまうのです。

そして、イライラしたりする。

ではそうならないためには、どうすればいいか?

「自分と他人は認識が違うんだ」と事前にわかっていればいいのです。

例えば先程の例でいうと、

キャンプ場でカレーを作るときは、買い物の時点で、

「カレーのルーは何を使ってる?」と質問すればいい。

友達の買い物に付き合うときは、

店に向かう道すがら、「どんなパソコンを買うの?」と聞けばいい。

シンプルです。

簡単なことです。

だけど、

案外気づかないことでもあります。

文章を書くとき、ちょっとだけ気にしてみてください。

「これって、みんなに共通のルールかな?」

もしかしたらそれは、

「あなたの当たり前」であって、「あなただけのルール」かもしれません。

「あなただけのルール」を書いても、言いたいことは相手に全く伝わりません。

そんなときはぜひ、補足説明を書き加えてください。

それだけで、伝わり具合はグッと上がりますし、信用度も上がります。