「だ、である」調と「です、ます」調 ~文末表現について~

あなたはどのように決めていますか?

その日の記事の内容?
その日の気分?
それともいつも同じ?

日本語で文章を書く時、文末をどう表現するかは気にしたいところですね。

この記事は、どうやら「です、ます」調になりそうです。
「です、ます」調は丁寧な感じがするので、読み手にやさしい印象を与えます。

一方、新聞記事・文などで用いられる「だ、である」調。こちらは断定的な感じがするので、読み手に「なるほど」という納得を与えるでしょう。もちろん内容が伴っての話です。

一般的には、「です、ます」調で始めたら「です、ます」調で、「だ、である」調で始めたら「だ、である」調で終わる、とするのが良しとされています。

しかし私はこの考えには反対です。理由は、文章に動きをつけるためには語尾を変えることが有効だからです。それと、別に揃えなくたっていいではないか!と単純に思うところもあります。

あなたはどう思いますか?

人に会って私がライターと名乗ると、相手の方はよくこの言葉を口にされます。
「文章がうまく書けないんです」

文章がうまく書けないと悩むあなたにぜひおススメしたいこと。
それは、語尾に変化をつけること。

先日書いた下記文章をちょっとご覧ください。

ありがとうと言いたい人は、山ほどいます。今年新たに出会った人は、たくさんいます。これまで出会ってきた人もたくさんいる。ブログを通じて実際にお目にかかることができた人もいる。友達を通じて知り合った人もいる。 

これを最初の一文にならって、全部「です、ます」調に変えるとこうなります。

ありがとうと言いたい人は、山ほどいます。今年新たに出会った人は、たくさんいます。これまで出会ってきた人もたくさんいます。ブログを通じて実際にお目にかかることができた人もいます。友達を通じて知り合った人もいます。


いかがですか?

私は後者の方が、自分の気持ちを率直に表し、尚且つ文章に動きが出ると感じました。これは好みの問題ですから、良い悪いという話ではありません。しかし、語尾を変えるだけで受けとる印象が変わることはおわかりいただけたのではないでしょうか。

文章は、あなたの想いを誰かに伝えるための手段です。文末表現を工夫することは、あなたの文章を誰かに伝える方法としては大変有効です。

この記事が、そのことを知ってもらえる機会になればいいなあと考えています。