「答え」をだすには、先に「問い」を知る

2013年12月に『現代文』の問題を解いてみたときのことをお伝えします。

↑出口の現代文レベル別問題集6 難関編 改訂版 (東進ブックス レベル別問題集シリーズ)から。


「随筆」の問題。


次の文章を読んで、後の問に答えよ。

こう言われたら、

先に文章を読みますよね?


中学生高校生の時は、この一文通り何も疑うことをせず、まず文章を読み、問いを読み、最後に答えを探していました。

実はそれって、効率が悪いんですよね。


答えを見つける必要があるのに「問いは知らない」なんて、よく考えたらおかしい。

「問い」に対する「答え」を見つける。そのために文章を読む。特に文章の中に答えがあるとわかっている問題を解くには、先に問題を読むのは必須です。

今ならそれがわかるのに……。


まず文章を読んで、それから問いを見て、最後に答えを探す。今思うと、なんと効率の悪い解き方をしていたのでしょう。そういえば学校で「先に問題を読みなさい」とは教わらなかったな。今の学校ではどうなのでしょう?

ある問いで気づいたことがあります。


問いはこれ。
本文中の傍線部(二)は、「中身」の対として使われている比喩であるが、この比喩に包括される具体的事物はどれか。次に挙げるものから二つ選べ。

問いにはこう書かれています。しかし5つある選択肢の中に、傍線部(二)より後に出てくる言葉が2つもあるのです。

いやいや、後に出てくる言葉が答えなわけないじゃん。ということは、5つある選択肢の中から上記2つを消し、残り3つの中から答えを2つ選べばいいわけです。

もしも問いを先に読まずに文章を先に読んでいたら……。危うくひっかかるかもしれないですね。

「答え」をだすには、先に「問い」を読む。

簡単なようで、案外やらないことだったりしますね。

人生に答えが欲しい時も、まずは「問い」からですね。