「断りたい時、何て言うか?」に見るお国柄

日本人の友達HさんとYさん、そして私というメンバーでパリに行った時のことです。

Hさんの友人である日本人のRくんと、Rくんの彼でフランス人が住むおうちにお邪魔しました。

彼らのおうちでくつろいでいると、Rくんがこんな提案をくれました。

「コーヒー飲みますか?」

私は無類のコーヒー好きですので、一も二もなく「飲みます!」と挙手までして答えました。

HさんとYさんはこう言いました。

「自分は大丈夫〜」「大丈夫です」

私は思いました。

「あの二人はコーヒー好きじゃない人たちだから、きっといらないのだろうな」と。

Rくんは困惑した面持ちで、言いました。

「いる方の大丈夫? それともいらない方の大丈夫?」

Rくんは日本人ですが、パリに住んでもう20年になるとのこと。

「大丈夫」が断り文句だとは思いも寄らない様子でした。

「大丈夫」という言葉は、ものすご〜く曖昧な言葉ですね。

「お茶を濁す」という感じかな?

もしかしたら日本人独特の表現なのかな〜? と思いました。

Rくんと、もっとこういう表現について語り合いたかったなあ。