強い者が勝つ。これは世の常だ。
京急蒲田駅ちかくの商店街。
駅に向かって歩いていると、向こうからある車がやってきた。
「こんなところを走るなよ、お前がよけろ」そう思った。
運転手の形相は凄まじい。
かなりのスピードが出ていたこともあり、私は気圧されてしまった。
つい、私の方が避けてしまった。
その車の主は小さな男の子。乗っているのは三輪車だ。
・乗り物に乗っている
・凄まじい勢いがある
この二つが揃った時点で、素手で徒歩である私は彼にかなわない。
だから、よけた。
強者の論理。
強い者が勝つ。
武器があれば、
勢いがあれば、
弱いものでも勝てるのだ。